低血糖 と糖尿病 〜低血糖になった時の対処法〜

低血糖 て何?

血液に含まれる糖(ブドウ糖)は、生きるために欠かせないエネルギー源です。糖尿病でない人の血液に含まれる糖の量、すなわち血糖値は100mg/dLを 中心とした狭い範囲(約70-140 mg/dLの間)に維持されています。しかし、糖尿病 患者さんではこの量を一定に維持することができません。血液中の糖の需要と供給のバランスが崩れ、糖 が増えすぎると“高血糖”、逆に薬が効き過ぎるなどして糖が少なくなりすぎると“低血糖 ”になってしまいます。

糖尿病のコントロールを良好に保つには、血糖に影響を与える様々な要因(食事、運動、治療薬など)をよく理解して、糖の需要と供給のバランスをうまくとっていくことが大切になります。

【どんな時に低血糖 になりやすいのか?】

まずは、ご自身が糖尿病のために使用している薬が低血糖 を起こしやすいか否かを把握しましょう。一般に低血糖 を起こしやすい薬は、スルホニル尿素薬とイ ンスリンです。他の薬剤でも起こることがあります。低血糖 はいつでも起きる可能性がありますが、その可能性が高まる場面は以下に示すように、普段と異なる ことをしたときです。低血糖 の症状はさまざまです。集中できなかったり、いつもしていることに時間がかかってしまう場合は低血糖 の可能性もあります。あれっ?と思ったら、血糖値を測り確認をしてみましょう。

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・低血糖の代表的な原因

▼糖尿病の種類や薬の量を間違えてしまった
▼食事の量(特に炭水化物)がいつもより少なかった
▼食事の時間がいつもと違った
▼いつもより長く、または激しい運動をしている最中もしくはその翌日
▼お酒を少し多めに飲んだ
▼入浴
▼肥満の改善などにより薬(インスリンを含む)の必要量が気づかない間に減っていた
▼インスリン注射の部位を変えた

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寝ている間に起きる低血糖 に注意

睡眠中に低血糖 が起きていても気づかない場合が多々あります。
また、日中に起こる低血糖 と症状や原因が異なり、寝る前の運動や食事、入浴などのちょっとした行動が原因になることもあります。

・夜間低血糖 の代表的な原因

▼夜間低血糖 の代表的な原因
▼遅くまで仕事や家事で忙しく働いた
▼食事の量(特に炭水化物)がいつもより少なかった
▼食事の時間がいつもと違った
▼お酒を少し多めに飲んだ
▼夕食、就寝前のインスリン注射の量がいつもより多かった
▼入浴
▼インスリン注射の部位を変えた
▼いつもより長く、激しい運動をした日の夜間、及び翌朝

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さらに、夜間低血糖 を起こすとその反動で翌朝、高血糖になることがあり、その高血糖が尾を引くと一日のコントロールに悪影響を及ぼすことも少なくありません。
一日の血糖コントロールを良好に維持するためにも、寝ている間の血糖値の状態、特に夜間に低血糖が起きていないか注意しましょう。

【低血糖の症状とは】

個人差はありますが、一般的には血糖値が70mg/dL以下になると自律神経の反応(血糖値を上げようとする)による症状が出現します。これを警告症状と呼んでいます。さらに血糖値が下がり、50㎎/dL以下になると、中枢神経にまで影響し、意識障害等の症状が出現することがあります。
図に記した症状は、代表的な低血糖 の症状です。しかし、低血糖 の症状は個人差があります。低血糖 になった時に、自分の低血糖 の症状を確認し、覚えておくことはその後、重症低血糖 を防ぐことにも繋がります。

・低血糖 の代表的な症状

▼発汗、動悸、手指の震え、熱感、不安感、悪寒
▼集中困難、脱力感、眠気、めまい、疲労感、物がぼやけて見える
▼嗜眠(意識障害の程度を示す。半ば眠ったような状態で、強い刺激を与えないと覚醒しない)
▼けいれん(四肢、又は全身)昏睡

・夜間低血糖 の代表的な症状

▼動悸、冷汗、悪寒などで目が覚める
▼不穏な言動、攻撃的な言動
▼悪い夢を見る
▼寝汗をかいてうなされる
▼朝起きた時に頭が痛い
▼朝、もしくは朝食後の血糖値が高い
▼日中、体調が優れない。(披露、倦怠感、仕事ができない)

 

【無自覚醒低血糖 とは?】

無自覚性低血糖 とは、血糖値が下がっても代表的な低血糖 症状(自律神経系の症状)があらわれず、そのまま血糖値が下がり意識障害や昏睡などの重篤な中枢神経系の症状が突然あらわれてしまう低血糖です。
無自覚性低血糖 の誘因として、低血糖 や夜間低血糖を繰り返していることがあげられます。そのため、本来なら体を守る自律神経が機能せず、血糖値を上げようとする反応が出にくくなってしまうのです。
無自覚性低血糖 を繰り返し起こしている場合は、ある一定期間、低血糖 を起こさないように心掛け、低血糖 へ体が反応するようにしていくことが大切です。

 

【低血糖 になった時の対処法】

低血糖 の症状を感じたらすぐに、ブドウ糖(錠剤やゼリー状になったものもあります)を10g、あるいは砂糖20gをとるか、同等の糖分を含む市販飲料(例:コーラなど)を飲みます。

低血糖 はいつ、どこで起こるかわからないので、ブドウ糖をつねに携帯しておくことが大切です。家族や周りのひとにも、低血糖 の症状や、対処法を覚えてもらいましょう。 

α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している時
砂糖は十分吸収されないので、必ずブドウ糖を服用しなければなりません。

低血糖 で意識障害や昏睡になった場合
すぐ周りのひとに病院へ運んでいただくか、救急車を呼んでもらう必要があります。万が一に備え、あらかじめ周囲のひとにお願いをしておきましょう。

 

低血糖 にならないために高すぎず低すぎず。適切な血糖値を維持することは、“質のよい血糖コントロール”と呼ばれています。起きている時間帯の低血糖 に注意することはもちろん、寝ているときにも低血糖を起こすことがないよう、糖尿病指導員にご相談ください。

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